報道ってだれのためのものでしたっけ?
昨日、6月21日、俳優の山本耕史さんがご自身のHPで、奥様の堀北真希さんの第1子の妊娠を発表されました。ただしこれは自発的にではなく、とあるバカ週刊誌がすっぱ抜いたため、仕方なくの発表……。(雑誌名を書くのが嫌なので、本記事では「バカ週刊誌」で通します)
参考:MAGNUM1031:山本耕史オフィシャルファンクラブ
本来であれば安定期に入った段階で、まず会員の皆様に
ご報告すべきところですが、私たちの意思に反して、
この時期に、そしてあのような形で報道されてしまいました。
そりゃー妊娠初期ですもん、ナーバスにもなりますよね。
今回は、芸能人の妊娠報道について、ちょっとだけ思うところを書いてみます。(かなりの怒りが渦巻いているので汚い言葉もあります。苦手な方はご注意を)
バカ週刊誌のバカ編集者は妊娠について知ろうとしたことがあるのか?
僕たち男からすると、「妊娠」も「出産」も遠い異国の話です。だんだんと大きくなる妻のおなかを見ながら、何か自分にできることは無いかと右往左往する情けない日々です。
最近、『きみは赤ちゃん』という本を読みました。
もちろん、この本の内容が全ての女性に当てはまるわけではありませんが、少なくとも「妊娠初期」というのは、肉体的にも精神的にも変化が起こる非常に不安定な時期。
もし、バカ週刊誌のバカ編集者が、すこしでも妊娠について知っていれば、もしくは知ろうと努力していれば、「妊娠初期の報道」という暴挙を犯すはずが無いんですよね。
そもそも妊娠報道ってすっぱ抜く必要ある?
今回の件では、産婦人科へ通う堀北真希さんの写真を撮ったそうですが、ご本人たちの意図しない時期に、妊娠をすっぱ抜く必要ってあるんでしょうか?
ちゃんと安定期に入って、「こどもを授かりました」って発表があってから、おめでとうの意味をこめて報道(拡散)すれば良くないですか?
自分が親の立場になってから、この手の報道について特に考えるようになりました。妊娠報道ってだれか得する人いるんだろうか……と。
自分の大好きな芸能人と同じ時期に妊娠しているから、どんな生活を送っているか知りたい。
→その人のファンクラブなり公式ブログなりで情報収集してください。
あの人が妊娠するなんて信じられない。
→ひとりの女性として、ママになりたい気持ちを持つことを否定するなんてシンジラレマセン。
だって、話題になれば発行数が伸びると思って。
→むしろ気持ち悪いです。だれが買うんでしょうか?
報道ってなに?
報道って「報せる道(しらせるみち)」って書くんです。
これは世の中のためになるんじゃないか?困っているだれかのためになるんじゃないか?
そんな「世の中の人に知ってほしい」という事柄を、自らの信念にそって広く伝える。それが報道のあるべき姿じゃないか?と思っています。
僕の大学の後輩は、熱い想いを胸に新聞記者になり、東北や九州の地震被災地で報道活動をしています。たまにのFacebookの更新を見るたびに、すごいヤツだと感動してしまいます(本人に言ったことはありませんが)
妊娠報道のどこにその「道」があるんでしょう?あなた達の週刊誌が無くなって、「それは困る!」と言ってくれる人がどれだけいるんでしょうか……?
まとめ:「命」を軽く考えていないか?
こんなことをブログで書くのは初めてですが、妊娠報道をしているバカ週刊誌のバカ編集者よ、「命」を軽く考えていないですか?
自分が報道することで、世間で話題になって、発行部数が伸びる。そりゃー、生きるためにお金が必要、霞を食って生きているわけじゃないのは分かります。
でも、そんな「道」に反する記事を書いて、あなたは家族に自分の仕事を誇れますか?自分のこどもに「パパ・ママすごいね!僕も編集者になりたい!」って言ってもらえると思いますか?
少子化だ高齢化だと叫ばれる昨今、もっと「こどもを産みたい」「育てたい」という思いが持てる社会になってほしい。
マスメディアは、そんな社会を変える力が有るはずなのに、本当に残念に思います。
もし、芸能人の初期の妊娠報道だって必要だ、という人がいれば、是非、意見を聞かせてください。
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。