「うちの子どもだけは大きな病気やケガをしない」なんて思っていませんか?
正直、僕は思ってました。
うちの娘は生後1ヶ月でRSウィルスにかかったことがあるにも関わらず……
心の何処かで、「RSウィルスも重篤化しなかったし、なんだかんだで上手くいくんだよ~」と油断してたんです。
そんな甘い考えの僕をぶん殴る事件が発生したのは今年の2月。1歳を目前にひかえた娘が40度の高熱から熱性けいれんを起こし入院することになりました。
自分自身の不甲斐なさにめちゃくちゃ後悔したので、その経験をまとめてみます。
この記事の目次
我が家の娘に何が起こったのか?
まずは時系列で何が起こったのか(高熱→熱性けいれん→救急搬送→入院→退院)についてまとめておきます。
2月25日(日) | お昼寝後、37.8℃の発熱。機嫌は悪くないがたまに乱高下する。 |
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2月26日(月) | 午前中:熱が39℃を超えたため、慌ててかかりつけの小児科へ行くも普通の風邪と診断。 19時:娘、突然のギャン泣きから熱性けいれん。 20時:15分たってもまったくおさまらず救急搬送。 21時:病院での処置後、いったんはおさまった熱性けいれんが再発。NICUにて経過観察。 |
2月27日(火) | なんとか熱性けいれんは治まったものの40.4℃と高熱は継続。 血液検査・髄液検査・ウィルス検査・CT検査などで異常は発見できなかったが、経過観察のため一般病棟にて入院継続。 (けいれんを抑える薬を使っていてけいれんが起きる可能性は低いが、高熱がおさまるまでは退院できない、とのこと) |
2月28日(水) | 39~40℃の高熱が持続。 熱冷ましの座薬を入れても38℃超え。 |
3月1日(木) | 39.9℃で高熱継続。 もう一度血液検査をしたが異常なし。 |
3月2日(金) | 朝の時点で37.2℃まで熱が下がる。 うっすらと発疹がでてきており「突発性発疹」が原因ではないか? |
3月3日(土) | 原因が判明し、再び発熱することもなかったので、無事に退院が認められ帰宅。 |
僕が後悔していること
今回の経験で、娘のパパとして後悔していることがあります。
熱性けいれんをちゃんと知らなかった
なんとなく「子どもはよく熱を出すから、まれに熱性けいれんを起こす子もいる」とか「ほとんどの場合、数分でおさまる」という話は聞いたことがありました。
ただ、熱性けいれんが「どんな状態」かちゃんと想像できていなかった……。
高熱で機嫌が悪い中で「ウギャー!!」と娘が泣き出したので、「あぁ、またか……」と思いながら抱っこでトントンしようとしました。
でも「ウギャー!!ウワァァァ!!!」とぜんぜん泣き止まない……。
「あれ、これなんか変じゃない?」と妻に話しかけた次の瞬間、「ビタッ!!」と無き声が止むと同時に白目をむいてビクンビクンと震えだす娘。
体中の筋肉が思いっきり力を入れたようにかたまり、各所から汗をふき、うっすらとよだれを垂らす娘。
「白目向いて痙攣してる……え?なにこれ?……夢?」
僕は現実を受け入れることができず、大声で娘の名前を呼びかけることしかできませんでした(これ、やっちゃダメ。理由は後述)。
「新築物件」だと救急車がすぐ来てくれない。
実はこれが人生初の救急搬送でまったく知らなかったのですが、新築物件だと消防署が正確な住所を把握していない場合があります。
特に、もともとは大きな家やマンションなどが建っていた土地を分割して、複数の家を建てている場合、おおまかな住所は分かっても、どこが玄関で救急車をどこに停めれば良いかなどが分からない。
(Googleマップで住所を検索した時、正確に出てこない場合は要注意)
「西側の家は○○さんですか?」「道路の向かいは△△さんではありませんか?」
救急搬送の電話を受けてくださった職員さんも、なんとか場所を割り出そうとしてくれるのですが、頭がまったく働かないので「そんなの分かんねぇよ!」と泣きわめきそうになりました。
最終的に、自宅前の道路で妻に呼び込みをしてもらってなんとか救急車が到着。病院につれていくことができました。
知っている”つもり”の予防接種のスケジュール
救急隊員「お父さん、お子さんは最近予防接種しました?」
僕「確か先月……」
救急隊員「何の予防接種か分かります?」
僕「えっと……え、あのっ……(何だったっけ?)」
救急隊員「保育園で流行ってる病気とかあります?」
僕「えっと……その……妻に聞いてみます」
(救急車に同乗できるのは基本ひとり。妻は上の子どもを実家に預けるべく別行動中だった)
もちろん、娘の予防接種に同行したり、「明日は○○を受けてくるね」と妻から伝えてもらったりしていたので、「知っているつもり」になっていました。
最悪、母子手帳にすべて記載されているし「見れば分かるはず」と。
ただ、いざ母子手帳を開いてみると、どのページが一番最近の予防接種の情報なのか全然分からない……(引越しでかかりつけ医が変わったため、受けた病院によって西暦だったり和暦だったり表記が統一されていなかった)。
本当に情けなくなりました……。
熱性けいれんの対処法について救急隊員に聞いてみた
以下は、病院へ搬送する過程で救急隊員の方に聞いた、「熱性けいれんが起きたときに気をつけた方が良いこと」です。
横向きに寝かせる
これが一番大事。熱性けいれんが起きたときに、嘔吐したものがつまって呼吸できなくならないように身体を横向きに寝かせてあげましょう。
けいれんがひどくて横向きが難しい場合は、クッションなどで身体の角度を調整し、口が上に向いていて、嘔吐したものが口の中に溜まらないように注意してください。
(熱性けいれんには細かくガクガクと震えることもあれば、うちの娘のようにビクンビクンと数秒感覚で大きく震えることもあります)
ただし「もっと吐いたほうが楽になるかも」と口の中に指やスプーンなどを入れるのは絶対NGです(吐かないで済んだほうがより安全。無理に指をつっこむと口の中を怪我する危険あり)。
部屋の温度を確認する
我が家では、リビングに温湿度計を設置して「部屋温度をできるだけ快適に保とう」と気をつけているつもりでした。(救急搬送したのは2月の末で、室温は24〜25℃くらい)
ただ、救急隊員の方が娘を助けに来てくれたとき、「お父さん、高熱を出している子には、ちょっとこの部屋は暑すぎるかも。しかも座ってた場所エアコンの風あたってますし……」と指摘をうけてしまいました。
ただでさえ基礎代謝が高く、「大人より1枚薄着でちょうど良い」なんて言われることがある赤ちゃん。
にもかかわらず、充分な室温でかつエアコンの風が直接当たる場所だと、「暑すぎ」と感じるほどに体感温度が上がったり、上手く体温調整ができずにさらに体調を崩したりする可能性が高まってしまうそうです。
声をかけたり身体を揺すったりしない
熱性けいれんが発生している時、赤ちゃんの脳は「今はもう無理〜!」といっぱいいっぱいの状態です。
なので、大声で名前を呼んだり、身体を揺さぶったりして新しい刺激を与えると、より一層、脳が処理する情報が増えてしまいます。
(高温のせいでフリーズしてしまったパソコンのキーボードをガチャガチャ叩くようなもの)
そっと見守ることしかできないのは本当に不安ですが、グッと我慢してください。
まとめ:常に子どもの病気について学ぶ姿勢が大事
僕のように後悔しないためには
- 子どもがかかる病気についての知識を蓄える
- もし救急車を呼ぶことになったら?を想定する
- 病歴や予防接種スケジュールについて把握する
の3つがとても重要です。
実はうちの娘は今年の5月末にも熱性けいれんを起こし、2度目の救急搬送を経験することになりました。でも、1回目に比べると、ある程度冷静に対処ができたつもりです。
経験することが一番学びにはなるものの、子どもの救急搬送なんてできれば一生起きてほしくないことだと思うので、まずは知識を蓄えることから初めてみませんか?
↓の記事では、厚生労働省や東京都感染症情報センターなどで掲載されている情報をもとに、子どもがかかりやすい病気について一覧にしてみました。ぜひ読んでみてください。
この記事を見ているパパは、今すぐ母子手帳の予防接種の記録(1)~(5)を確認して「一番最近の予防接種はどれか」を確認してみてくださいね!
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。