アニメ化されたラノベの原作(小説版)って読んだことありますか?
三十路を超えたおっさんだけど、僕はラノベもアニメも大好きです。
ラノベの中には、その人気や認知度からアニメ化するものがあります。もともとその作品を知っていた人は別として、「アニメ版しか見ていない」って人もいるんじゃないでしょうか?
確かに、アニメとして映像で「見て」感じる面白さもあるとは思いますが、僕は原作であるラノベを「読む」ことでこそ感じる面白さもあるのでは無いか?と思っています。
そこで今回は、アニメ化したけど「絶対小説版も読んだ方が良いのに!」と思った作品をご紹介させていただきます。
この記事の目次
僕が好きなラノベの特徴
大前提として、僕が好きなラノベの特徴(=これから紹介するラノベの特徴)についてご紹介させていただきます。
- ハッピーエンド
- 鬱展開なし
- 理不尽なキャラなし
基本的に僕はチキンハートなので、「自分も頑張ろう!」と思えるラノベが読みたいんです。
そのため、ストリー的に「最後に正義が勝つ王道展開のもの」や「クスっと笑えるラブコメもの」が多くなっています。
アニメ化したけど小説版の方が面白いと思ったおすすめラノベ15選
15.とある魔術の禁書目録
【あらすじ】
自分の部屋に、純白のシスターがいきなり空から降ってきた。「ありえねえ…」上条当麻はつぶやくが、そのシスター姿の少女はこう言った。自分は魔術の世界から逃げてきた―と。ここは“超能力”が“一般科学”として認知された、アンチ・オカルトの学園都市。上条は『インデックス』と名乗る謎の少女の言動をいぶかしむが、二人の前に本当に“魔術師”が現れて―!期待の新人が贈る学園アクションストーリー登場!
2008年10月にアニメ化。
シリーズ自体がアニメ・コミック・ゲーム化するだけでなく、『とある科学の超電磁砲』や『とある科学の一方通行』などスピンオフ作品も多数存在する大人気シリーズ。
実は、『とある魔術の禁書目録』の全22巻に加えて、『新約 とある魔術の禁書目録』というシリーズが17巻(2017年3月時点/連載中)と、約40冊も続いています。
にも関わらず、アニメ化されているのは「アニメⅠ期」と「アニメⅡ期」を合わせても、たった7巻までなんです。
アニメしか見ないなんて絶対もったいない!
14.まよチキ
【あらすじ】
クラスメイトの涼月奏に執事として仕えている美少年・近衛スバル。ふとした事故により、俺はスバルの秘密を知ってしまう。華奢な身体。かすかに漂う香り。掌に吸い付く柔らかい感蝕…って、こいつ女の子だったのか!?「ボクはおまえの記憶が飛ぶまで殴り続ける。それが執事の記憶消去術だ」「その方法に執事は関係ねえだろ!」どうやら彼女は家庭の事情とやらで、女の子であることがバレると執事を辞めなくてはいけないらしい。そんな中、奏はスバルの秘密を守ることと引き替えに、ある協力を俺に申し出てくるが…?第5回新人賞“最優秀賞”受賞の学園執事ラブコメ。
2011年7月にアニメ化。
映像で見る奏やスバルが可愛いのは確かなんだけど、小説版の重要ポイントは「一人称視点」だということ。
アニメでは描写が難しい「主人公の内面の情けなさ」が読んでいてとても楽しい(笑)
女の子に触れるだけで鼻血がでる情けない主人公。でも困難に向かってたちあがる熱い展開や、サブヒロインに翻弄されるチキンな様子は、小説版じゃないと味わえません。
13.アクセル・ワールド
【あらすじ】
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞「大賞」受賞しデビュー!実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場。
2012年4月にアニメ化。
後述する『ソードアート・オンライン』と同じ川原礫さんの作品。2017年3月現在も連載中で、既刊数は21巻。
アニメ版ではたった4巻までしか映像化されていないのに加えて、「心の傷や劣等感が自分のアバターの基礎になる」という重要な設定、主人公がなんとか成長しようともがく様子など、小説版だからこそ感じる「想い」が詰まっています。
特に、7巻あたりから登場する「災禍の鎧」というアイテムとかかわる中での激アツ展開は絶対に読んで欲しい。
また、第10巻の「バーサス」という章では、『ソードアート・オンライン』の主人公キリトが登場する描写もあり、ファンにとっては楽しめる工夫がいっぱい。
ちなみに、今月半ばには『アクセル・ワールドVSソードアート・オンライン 千年の黄昏(ミレニアム・トワイライト)』というアクションRPGまで出ます(笑)
http://awvssao.bn-ent.net/
12.冴えない彼女の育てかた
【あらすじ】
これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギャルゲームを製作するまでを描く感動の物がた…「は?なんの取り柄もないくせにいきなりゲーム作ろうとか世間なめてんの?」「俺にはこのたぎる情熱がある!…あ、握り潰すな!せっかく一晩かけて書き上げた企画書なのに」「表紙しかない企画書書くのにどうして一晩かかるのよ」「11時間寝れば必然的に残った時間はわずかに決まってんだろ」「もうどこから突っ込めばいいのよ…このっ、このぉっ!」…ってことで、メインヒロイン育成コメディはじまります。
2015年1月にアニメ化。
可愛いのに、空気過ぎて「地味」というキャラにすらなれない、なんて現実にはありえないけど、新しいアプローチであることは確か。
アニメ版のもったいない点は、(当然のことではあるけど)アニメ版ではヒロインたちの可愛さに焦点が当たっている一方で、小説版における「ゲームづくりの難しさ」の描写をもっと増やしてほしかった。
「ディレクター」という職業の葛藤というか、性(さが)というか……。
Webや印刷物にかぎらず、ものづくりをしている人にとっては、きっと心にクるものの多い作品のはず。
11.魔法科高校の劣等生
【あらすじ】
魔法。それが伝説や御伽噺の産物ではなく、現実の技術となってから一世紀が経とうとしていた。そして、春。今年も新入生の季節が訪れた。国立魔法大学付属第一高校―通称『魔法科高校』は、成績が優秀な『一科生』と、その一科生の補欠『二科生』で構成され、彼らはそれぞれ『花冠』(ウィード)、『雑草』(ブルーム)と呼ばれていた。そんな魔法学校に、一組の血の繋がった兄妹が入学する。兄は、ある欠陥を抱える劣等生(ウイード)。妹は、全てが完全無欠な優等生(ウイード)。どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを寄せる優等生の妹。二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。
2014年4月にアニメ化。2017年3月現在も連載中で、既刊数は21巻。
「九校戦編」のような、作品独自のスポーツ(競技)を説明するうえでは、アニメの方が分かりやすい。
ただ、本作も7巻まで(5巻の短編集を除くため実質6巻分)しか映像化されておらず、「来訪者編」や「師族会議編」など、特に盛り上がるストーリーが映像化されていないのが残念(アニメ終了後に発刊しているのだから仕方ないけど)。
「映像化した方が分かりやすいけど、面白い部分がアニメ化されてないから小説版をどうぞ」といった感じ(笑)
10. Re:ゼロから始める異世界生活
【あらすじ】
コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された高校生・菜月昴。これは流行りの異世界召喚か!?しかし召喚者はおらず、物盗りに襲われ早々に訪れる命の危機。そんな彼を救ったのは、謎の銀髪美少女と猫精霊だった。恩を返す名目でスバルは少女の物探しに協力する。だが、ようやくその手がかりが掴めた時、スバルと少女は何者かに襲撃され命を落とした―筈が、スバルは気づくと初めて異世界召喚された場所にいた。「死に戻り」―無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す、唯一の能力。幾多の絶望を越え、死の運命から少女を救え!大人気WEB小説、待望の書籍化!―たとえ君が忘れていても、俺は君を忘れない。
2016年4月にアニメ化。
今回紹介するものの中では最も新しい作品。2017年3月現在、11巻まで発刊しているなかで9巻までの内容がアニメ化されているため、全体をとおしてのストーリーを把握する上では◎。
ただ、1巻あたりアニメ3話程度にまとめられているため、内容の端折り方(省略具合)が凄い。
ストーリー展開がおかしいわけではないのだけれど、主人公が「死に戻り」するなかで、状況がわからず試行錯誤する描写が非常に軽い。
また、既刊において結論の出ていない「ヒロインキャラ」の今後が気になりすぎて、早く続きが読みたくて仕方ない作品。
9.ソードアートオンライン
【あらすじ】
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する―。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし―。個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場。
2012年7月にアニメ化。
もともとは、作者の川原礫さんがご自身のHPで公開していたWeb小説。上述の『アクセル・ワールド』が電撃文庫で大賞を受賞され、商業デビューするにあたって、人気がある作品なら『ソードアート・オンライン』も書籍化を~となったとのこと。
アニメの中では「アインクラッド編」「プログレッシブ編の一部(当時は単行本未収録。2017年3月現在は5巻まで発刊)」「ファントム・バレット編」「キャリバー編」「マザーズ・ロザリオ編」と扱われている。
Web小説における内容は既刊の全18巻で描写されているが、つい先日、続編となる19巻も登場し、当時Web小説をオンタイムで読んでいた僕からすると、めちゃくちゃ嬉しいし続きが読みたい作品。
8.聖剣使いの禁呪詠唱
【あらすじ】
「兄様に会える予感がしてたの!」前世で愛を誓った姫剣士にして、実の妹の記憶を持つ少女・サツキと、「私の唇…覚えてないわよね」別の前世で隣に寄り添い、冥府の魔女として共に戦った少女・静乃。輪廻を越え、愛する二人と同時に再会してしまった少年・諸葉は、サツキと静乃に挟まれて大弱り!?そして、前世の記憶を力に変える転生者達の学園で、史上初めて二つの前世“剣聖×禁呪使い”の力に覚醒めた諸葉は、誰よりも特別な運命を歩み始めた。永遠の絆で結ばれた最愛の二人を救う、前世共鳴の学園ソード&ソーサリィ。我が剣に宿れ魔焔―今、少年は波乱の現世を斬りひらく。
2015年1月にアニメ化。
アニメ自体が12話しか無いのに加えて、うち2話(11話~12話)はオリジナルストーリー。しかも評価もいまいちということで、原作読んでない人もいるのではないでしょうか?
呪文の中二病感は置いておくとして、小説版は戦闘描写も丁寧だし、主人公のハーレム具合は「もげろ」だし、結構楽しめる作品なんですけどね……。
7.ハイスクールD×D
【あらすじ】
俺、兵藤一誠は、年齢=彼女いない歴の高校2年生。そんな俺に彼女ができた!友よすまん、俺は一足早く大人の階段を上がる!―はずだったのに、なんで俺は彼女に殺されてるんだ!?まだなーんにもしていないのに、この世は神も仏もないのか!?そんな俺を救ったのは学校一の美少女、リアス・グレモリー先輩。神でも仏でもなく悪魔だという彼女の口から、衝撃の事実。「あなたは悪魔として転生したの。私のために働きなさい!」先輩のおっぱいとご褒美につられた、俺の下僕悪魔としての人生はこうして幕を開けるのだった。勢いと煩悩のみで贈る、学園ラブコメバトルファンタジー開幕。
2012年1月にアニメ化。
完全に深夜枠でしか放送できない、肌色が多めのストーリーだけど、本作品の魅力はエロじゃないんですよ。
主人公が周囲のチート級のライバル達に立ち向かう「一発逆転のバトルの面白さ」が重要なんです。
確かにバカです。そしてスケベです。でもそれだけじゃない「強さ」があります。
嘘だと思う人は、6巻や10巻あたりのバトルシーンをぜひ読んでみてください。
6.魔弾の王と戦姫
【あらすじ】
竜より与えられし武具を振るい、戦場を駆ける美しき少女たち――“戦姫”。王の下、7人の戦姫は7つの領地を治め、“ジスタートの七戦姫”として隣国に恐れられていた。ブリューヌ王国の小貴族の少年ティグルは、ある時かりだされた戦で、一人の戦姫と出会う。白銀の髪に紅の瞳、幻想的な美しさと他を圧する威容をあわせもつ少女、“銀閃の風姫”エレン。敵の総大将であるエレンを討ちとろうとするティグルだったが、彼女の人間離れした剣技の前に失敗してしまう。しかし、弓の腕に一目惚れしたというエレンに、「きみは、わたしの捕虜(もの)だ」と宣言されてしまい……!? 痛快無比なる最強美少女ファンタジー、ここに開幕!
2014年10月にアニメ化。
アニメ化にともなう端折り方がひどい作品パートⅡ(笑)
主人公のバケモノ級の弓の技術や、弓にまつわる逸話など、綺麗さっぱり無かったことになっています。
映像化されているのも全体の3分の1以下のため、「アニメがあんまり合わなかったよ」という人ほど、ぜひ小説版を読んでみてください。
5.問題児たちが異世界から来るそうですよ
【あらすじ】
世界に飽きていた逆廻十六夜に届いた一通の招待状。『全てを捨て、“箱庭”に来られたし』と書かれた手紙を読んだ瞬間―完全無欠な異世界にいました!そこには猫を連れた無口な少女と高飛車なお嬢さま、そして彼らを呼んだ張本人の黒ウサギ。ウサギが箱庭世界のルールを説明しているさなか「魔王を倒そうぜ!」と十六夜が言いだして!?そんなこと黒ウサギは頼んでいないのですがっ!!超問題児3人と黒ウサギの明日はどっちだ。
2013年1月にアニメ化。
本作の魅力は、「世界の童話や物語が裏設定となっている敵との戦い」だと思うんですが、アニメ版ではゆっくり推理する暇が無いので、展開が早いのなんの(笑)
3人の主人公それぞれの力の謎や、各登場人物の強さの相関関係など、映像で説明するのは難しいよな~と思う部分もありますが、もうちょっと深掘りしてほしかった。
本作の魅力である、暗闇を少しずつ進んでいく感じというか、緊張感というか、まるで薄氷をの上を歩くような面白さを体感したいなら、絶対に小説版を読むべきだと思います。
4.ノーゲーム・ノーライフ
【あらすじ】
ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、“全てがゲームで決まる”世界だった――そう、国境線さえも。
他種族に追い詰められ、最後の都市を残すのみの『人類種』。空と白、二人のダメ人間兄妹は、異世界では『人類の救世主』となりえるのか?
――“さぁ、ゲームをはじめよう”。
2014年4月にアニメ化。
個人的には、アニメ版も面白かったと思うのだけど、小説版にあるような「推理性」はどうしても薄れてしまっていたように思います。
本作の小説版は「文字の太さや大きさ」に強弱が付けられていて、それが大どんでん返しの鍵になっていることも多く、「読む」という行為と「予想する」という行為が合わさることでめちゃくちゃ面白くなるんです。
予想したとおりの展開になったときの爽快感はマジでヤバイ。
2017年3月現在、10巻まで発刊しているなかで、アニメで取り扱われたのは3巻までなので、ぜひ4巻以降を、内容を予想しながら読んでみてください。
3.バカとテストと召喚獣
【あらすじ】
「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。
2010年1月にアニメ化。
本作の魅力は、ストーリーとしてのドタバタコメディはもちろんなんですが、一番は「バカテスト」にあるとおもいます。
アニメ版でもちらっとはでてきますが、小説版において、各章の間にコラム的に挿入される三段落ちの内容は、絶対に他人のいる前で読んではダメなレベルの面白さ。
僕が子供の頃、世の中の看板や新聞の見出しの改行位置のせいで、めちゃくちゃ面白く見えるものをあつめた『笑いの文化人講座』って本があったんですが、「バカテスト」だけで1冊作って欲しい。
辛いことや悲しいことが合った時の必需品になること間違い無し(笑)
2.天地無用!GXP
【あらすじ】
自転車に乗れば崖を落ち、海に行けば海パンのゴムが切れ、店番をすれば客が来なくなる―。不幸という不幸を背負い続ける、世界一の“凶運”の持ち主山田西南。だがその日、彼には極めつけの事件が待っていた。なんと、空から落ちてきた宇宙船とぶつかってしまったのだ!気絶(で良くすんだものである)から目覚めた西南を待っていたのはモデルの様な美しい女性の一言だった。「ねえキミ、ギャラクシー・ポリスに入らない?」行く手には宇宙!そして美女。漆黒の大海原に飛び出した少年の活躍を描く、ハラハラドキドキ・ハーレム・ラブコメディ。
2002年4月にアニメ化。
他の作品はラノベの人気などにともなってアニメ化されるものが多いが、本作だけはちょっと別。もともと15年ほど前にアニメ化していた作品について、「アニメを補完するためのノベライズ」として2003年にラノベ化してるんです。
その後、昨年2016年4月に発刊した計14巻でアニメの内容を描いた後、今後第2部として新たなストーリーが開始される予定とのこと。
一度でも原作アニメを見たことがある人にとっては、めちゃくちゃ面白く読めること間違いなし!
1.ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
【あらすじ】
迷宮都市オラリオ―『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。「よし、ベル君、付いてくるんだ!“ファミリア”入団の儀式をやるぞ!」「はいっ!僕は強くなります!」どの“ファミリア”にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの真様が果たした運命の出会い。これは、少年が歩み、女神が記す、眷族の物語。第4回GA文庫大賞、初の大賞受賞作。
2015年4月にアニメ化。アニメ化にともなう端折り方がひどい作品パートⅢ……。
『ダンまち』は、僕がこれまでに読んできたラノベの中でも、確実にTOP10に入るくらい好きな作品なだけに、アニメ化当時ものすごく楽しみにしていたんですが、「あれ?これだけ!?」とびっくりしたのを覚えています。
本作の魅力は、上述の『ハイスクールD×D』と同じく、「一発逆転のバトルの面白さ」。
3巻のミノタウロス戦や5巻の階層主ゴライアス戦、7巻のアイシャ戦など、熱くて爽快なバトルがたくさんあります。
「ファンタジー」「ダンジョン」「一発逆転」あたりのキーワードが好きな人は、読まないと損!
一応、2017年4月から姉妹作である『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』がアニメ化されるのですが、期待と不安が凄いです……。
http://danmachi.com/sword_oratoria/index.html
アニメ化したけど小説版の方が面白いと思ったおすすめラノベまとめ
アニメ版には、「一定の時間内に収める」という制約があります。だからこそ、原作の一部だけしかアニメになりませんし、その中でもいろんなシーンがカットされたりします。
もちろん、映像で「見た」方が、キャラクターの身体的な特徴や世界観を把握するのは楽かもしれません。でも、小説版だからこそ「読み取る」ことのできる、キャラクターの心の葛藤や、ストーリーに散りばめられた伏線があります。
「アニメ版を少しでも面白いと思った人」もしくは、「ラノベの口コミは良かったのに、アニメ版はあんまりだったなと思った人」は、ぜひ一度原作を立ち読みしてみてください。
きっとその作品の新しい魅力に気づくはず!
ちなみに、今回紹介した作品も含めて、僕がこれまでに読んできたラノベをランキング形式でまとめた記事もあります(めちゃくちゃ長いけど)。お時間があるときにどうぞ~
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。