SoftBankでiPhone７を機種変更して知ったお得なプランの嘘と注意点

携帯ショップの店員の言っていることって本当？

 

つい最近、妻がiPhone7に機種変更しました（というか僕の提案が通りました）。

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妻はそこまで家電に強くない、ということもあり、かつSoftBankのショップから在庫確保の電話があったとき「自宅がフレッツ光なら月額費用が安くなるので契約者に同席してほしい」と言われたらしく、僕も同席することになりました。

実際に話を聞いてみると、全てというわけではないですが、「ちょっとそれは……」と思うことが多かったので、これからSoftBankで機種変更する人向けに、「お得なプランを提案しますの罠」についてお話させていただきます。

 

機種変更前の契約プラン

妻はもともとiPhone5を3年半以上利用していました（物持ちが良くてびっくりですね）。そのため、パケット定額のキャンペーン中に契約したこともあり、iPhone7に機種変更する前のプランは以下の通り。

※金額は全て税込み価格。

総額、7,000円/月ちょっとといったところ。

※パケット定額は↓ページの「2013年9月19日以前」の契約にあたるので5,200円（+税）の固定。

http://faq.mb.softbank.jp/detail.aspx?cid=79665&id=79665

 

SoftBankのショップ店員が提案してきたプラン

これに対し、SoftBankのショップ店員が「今のプランが↑のようになっているので、まずはお得なプランを作ってきますね〜」と提案してきたのが以下の通り。

※▲の表記は割引価格。

総額、9,000円弱。このプランの「お得ポイント」は6点。

 

ショップ店員の提案の「どこ」が問題なのか

iPhone7の本体代の支払いは毎月割との相殺で1,335円/月です。9,000円弱という支払い総額は、もともとが7,000円/月ちょっとのため、ほんの数百円の負担で上記のメリットを受けることができると考えると、めちゃくちゃお得にも見えます。

それでは、このショップ店員の提案の「どこ」に罠が有るのでしょうか？

 

そもそも妻はテザリングを利用しない

大前提として、ショップ店員は最近CMがバンバン流れている「ギガモンスター」へ加入して欲しいんでしょうね（古舘伊知郎が出てるやつ）。それはもう不自然なくらいめちゃくちゃプッシュしてきました。

ただ、妻は個人用のノートパソコンも持っておらず、家ではWi-Fiにつないでネットを見ています。とくにポケモンGOにもハマってません。1ヶ月のパケット使用量は多いな〜という月でも3〜4GBくらいです。

さて、妻にギガモンスターは必要でしょうか？

ギガモンスターはデータ定額プランにおいて、5GBが5,000円なのに対し、さらに1,000円上乗せすると、パケット量4倍の20GBまで利用できる、というお得プランですが、そもそも5GBですら多いくらいなんですけど……。

 

通話はほとんどしない

上記のギガモンスターを契約するためには、「スマ放題」もしくは「スマ放題ライト」という基本プランに契約する必要があります。

http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160908_05/

それぞれ、一定時間の通話が何度でも無料になるサービスなのですが、妻はほとんど電話をしません。基本的にLINEばっかりです。

ソフトバンクの通話料は1分40円なのですが、ちょっとした通話が降り積もっても15分（600円）程度。

「基本プラン」+「メール/Web」+「パケット」+「通話」という最低限必要なもろもろの金額が、これまで「6,500円〜7,000円/月」だったものが「8,640円〜」にアップすると考えると、仮に今月電話使ったな～という月の600円が無料になったとしても、はっきり言って損の方が大きいですよね。

 

iXPANDはぼったくりすぎ【悪】

パソコン（Windows/Mac）を持っていないけど、古いiPhoneから新しいiPhoneへ写真や音楽のデータを移動したい、という場合、「iXPAND フラッシュドライブ」というUSBのようなものを利用することで、かんたんにデータを以降可能です。

ちなみに、この「iXPAND フラッシュドライブ」、SoftBankの公式サイトによると64GBのもので21,384円となっています（2016年9月21日現在）。

http://www.softbankselection.jp/cart/ProductDetail.aspx?sku=9760032739651

実はこの商品、Amazonで価格を調べてみると一万円を切ります（2016年9月21日時点で9,880円）。

なにも知らずにショップ店員の言うとおりに契約すると、2倍の金額を払うことになります。

 

おうち割＝ソフトバンク光はお得かもしれないけど1台だけだと……

最初の電話の際、「自宅がフレッツ光なら月額費用が安くなるので契約者に同席してほしい」との説明があったのですが、これでは言葉が足りません。「自宅がフレッツ光なら、ソフトバンク光に契約を変更してもらうことで、ネットの月額費用はすこし高くなる可能性があるけど、スマホの月額費用が契約者それぞれで値引きされますよ」という話なんです。

つまり、家がソフトバンク光であれば、パパもママも子供も、ソフトバンクを利用している人それぞれが割引を受けれる、というわけですね。

ただ、我が家はマンションタイプのフレッツ光＋プロバイダ料で計4,000円を切るうえ、SoftBankは妻だけ（僕はauで、もうすぐ格安SIM乗り換え予定）。

ソフトバンク光のマンションタイプの月額費用は3,800円。これに加えて、おうち割適応のためオプションを選ぶ必要が有り、それがだいたい500円。

結局税込4,664円/月の費用がかかります。おうち割は、最初の2年が1522円、3年目以降が1,008円の値引きということで、毎月の料金は数百円の違いのみ。

これに対して、いくらフレッツの回線をそのまま使えるとはいえ、あまり評判が良くないソフトバンク光。仕事でネットを多用することもあり、契約の変更は怖すぎて断念しました。（※「ソフトバンク光 口コミ」とかで検索してみてください。）

 

ショップ店員はあくまでトーク集にそって話をするだけ

実は、今回の機種変更で気づいたことがあります。それは「全てのショップ店員が携帯にまつわる幅広い知識をもっているわけではない」ということ。うちの夫婦を対応してくれたのは、若い女性店員でしたが、確実に経験不足でした。

ギガモンスターへの加入を渋っていると、「iPhone7は回線速度が早くなりました。同じページを見ていても、回線速度が早くなる分、パケット使用量も多くなるのでギガモンスターが良いですよ！」と、謎の理論を展開。

僕が「パケット量はあくまで閲覧したページのデータ量であって回線速度は関係ないのでは？」「それはYouTubeなどのストリーミングサービスではなく通常のWebサイトを閲覧しているときの話ですか？」と聞いても、「回線速度が早くなりますので〜」と壊れたテープレコーダーのように繰り返すのみ……。

別記事でも話を聞いた、企業向けに携帯やスマホを営業していた親友に、後ほど上記の点を確認してみましたが、やはり回線速度とパケット量に因果関係は無い、とのこと。

上から降りてきた営業トークを疑いもせずに繰り返し、客が疑問を投げかけても周りのスタッフに確認すらしない。イチオシ商品を販売したいなら、ちゃんと原理原則を調べるくらいの準備は必要じゃないですかね？（明らかに間違ってそうですし）

 

まとめ

結局、もともとの契約を現在のプランに適応する形で契約して帰ってきました。

今回の件、どこかのパソコンショップのように、女性や高齢者などあまりIT機器に詳しくない人に、明らかに過剰で高額なサービスを売りつけるような、あくどい話ではないかもしれません。

ただ、ここで重要なのは「そのサービスがあなたにとって本当に必要なものかどうか？」ということ。

確かに、今回ご提案いただいたプランは、営業職の人間のように、ちょっとした電話をたくさんかけ、外出先でノートパソコンを広げるような人にとっては、「お得なプラン」なのでしょう。ただ、ウチの妻のようなライトユーザーにとっては、明らかに過剰な提案だったと言わざるを得ません。

「お得かどうか」はあなたのスマホの使い方によって変わります。

「自分はそこまでスマホに詳しくないけど、だからといって一緒に行ける人もいないし……」という人は、無理してその場で即決せずに、一度持ち帰って、提案された内容を吟味してみてください。

キャリアのホームページを見ればプランの詳細が載っていますし、「iPhone ○○(キャリア名) できるだけ安く」みたいに検索すると、過去の口コミもいっぱいありますので。

 

以上、TSUNJI（@tsunji1983）でした。