保育園は何歳から通わせるべきか悩んだことはありませんか?
ちょこちょこTwitterで仲良くさせていただいている三十路男さん(@30sman_blog)が、先日下記の記事を公開されました。
http://30sman.com/nursery-how-old.html
また、これをうけて、同じくTwitterで仲良くさせていただいているさかのうえのまろさん(@sakanoueno_maro)も、以下のような記事を公開されました。
http://maro-log.net/life/post-4572/
こどもの人格形成においてもっとも重要であろう3歳頃までに、どのような経験をさせてあげられるか。0歳児という早期から保育園に預けて良いのか。
実のところ、うちの夫婦も非常に悩みました。同じように悩むパパ・ママはたくさんいるのではないでしょうか?
そもそも、待機児童が深刻化している昨今において、保育園は「預けるかどうか」ではなく「預かってもらえるかどうか」という存在になってしまっているのは周知の事実です。うちの場合、幸いなことに結構な倍率を突破したため、0歳9ヶ月で保育園へ預けるという選択をしました。
しかし、もしなんの制限も無く、いまこの瞬間に自由に「預けるかどうか」を選べるとしたら、どんな選択をするだろうか?これも一つの機会ということで、あらためて夫婦で話し合ってみました。
そして結論として、「やっぱり預けたい」と思えることが多かったので、共有してみようと思います。
※今回の記事は「こうしないとダメ」という趣旨ではありません。あくまで我が家の選択を例に、同じような悩みを持ったパパ・ママにとって、すこしでも参考になればと考え、今の想いを綴らせていただきます。
この記事の目次
0歳時から保育園に預けるのは反対!ママと離れるのはかわいそう!
まずは、0歳時から保育園に預けることの是非について、否定的に考えるとしましょう。根底にあるのは、「両親の愛情を十二分に注いであげたい!」という強い想いでしょうか。
ママが大好きな時期に離れ離れになってしまう
0歳の終盤(9ヶ月~)は「後追い期」といいますか、何をするにもママを追いかけて、目の届かないところに行ってしまうと泣きわめく時期になります。
そんな時期だからこそ、大好きなママと一緒の時間をできるだけ長く作ってあげたい、と思うのは親として当然のことですよね。
保育園は1人にだけ愛情を注いでくれるわけではない
保育園は、自分のこどもだけに愛情を注いでくれる場所ではありません。だってたくさんのこどもが通いますから。どれだけ少ない定員設定であったとしても、1人の保育士さんが、複数のこどもを見る状況であることに変わりはありません。
我が子が泣いていたとしても、全てに優先されるわけではないので、やはり家庭で子育てするべきではないか、という主張も分からなくはありません。
成長する姿を見逃してしまうかもしれない
0歳児というのは、日々できることが増えていきます。「男子三日会わざれば刮目して見よ」どころか、「赤子3時間会わざれば~」くらいに、「あれ?さっきまでそんなことできなかったよね?」ということができるようになります。
そんなこどもの進歩(進化)は、余すこと無く目に焼き付けたいと思うじゃないですか。
0歳時からでも預けられるなら預けたい
一方で、0歳時から保育園に預けることに是非について、賛成派の想いを考えてみます。良かったところ、という意味では後述するので、どちらかというと「預けざるをえない理由は?」という視点でまとめてみましょう。
経済的な理由で共働きしたい
父親として忸怩たる思いはありますが、保育園に入れるもっとも大きな理由は「お金」の問題ではないでしょうか。
父親の稼ぎだけでは生活ができない、という家庭もあれば、生活する分には問題なくても、将来に対する保険として一定の貯蓄をしたい、と考える家庭もあるでしょう。
ポイント的に育休中の方が保育園に入りやすい
保育園に入りづらい昨今においては、少しでも「預けやすい状況のうちに預けたい」と思いますよね。
保育園の選抜には、父母の勤務状況や近隣に家族が住んでいるかなど、様々な判断基準があります(どれが何ポイントでいくら以上あれば入園できるかという基準が明確に公開されているわけではありませんが……)。
このなかで、育休中のほうが、母親が明確に職場復帰する意思があるという意味で「入園しやすい」、というのは、諸先輩方の「保活」を見るに明らかです(もちろん0歳児が入園することで1歳児は定員が少なくなる、という面も有ります)。
ずっと1対1だとママに余裕がなくなる
これは特に、結婚を期に引っ越しをして、新たな環境で暮らし始めた家庭に当てはまる理由ですね。
例えば「ママの実家が近く」とか「近所にママ友がいる」といった状況があれば、回避できる可能性はありますが、たった一人で子育てを続けるのは本当に大変です。
どんなにパパが協力したとしても、本質的な意味で、ママの愚痴を聞いたり、疑問に答えたりするには、「同じ境遇の女性の力」が必要不可欠です。
我が家が0歳児からでも保育園に預けたいと思った5つの理由
ここからは、保育園に預けるかどうかを自由に選べた場合、うちの夫婦が「やっぱり預けたい」と思った理由を5つ紹介させていただきます。
たくさんの人と触れ合う機会がある
保育園に通うことで、息子はたくさんの人に会うことができるようになりました。時間や曜日によって変わる保育士さんだけでなく、通っている友だちやお兄さん・お姉さん、その親御さんなど、家で育てるよりもはるかに多くの人と触れ合う機会があります。
多くの人とのふれあいは、息子の社会性を育む上で、絶対に力になっています。持っているものを「はいどーぞ!」と手渡してくれたり、ガシガシとハイハイするようになったりと、「あれ?そんな行動しなかったよね?」という行動を息子がとるたびに、きっと保育園でお兄さん・お姉さんをみて学んだんだな~と嬉しくなります。
バランスのとれた食事(給食のある保育園の場合)
家で離乳食をつくる場合、1回分の食事を準備するわけではなく、ある程度まとまった量をつくって冷凍保存する、というのはどこの家庭でもやっている工夫の1つです。しかし、冷凍庫の容量に限界がある以上、バリエーションにも限界が出てしまいます。
毎日の栄養バランスを考えて、しかもバリエーションを確保する、というのはかなり難しいですよね。
保育園では、毎日いろんな食材を、バリエーション豊かに準備してくれます。毎月の献立表を見ていると、「さすがに家でここまではできないな……」と、頭がさがります。
気軽にプロに相談できる環境
我が家は、両親ともに実家が遠方のため、「今日だけちょっと息子の面倒を見てくれない?」とは言いづらい環境です。しかも、結婚を期にファミリー物件に引っ越したため、もともと実家ぐらしだった妻にとっては、友人と気軽に遊べる状況ではなくなってしまいました。
そのため、ちょっと息子の調子が悪いかも?という時には、僕が相談にのるのですが、僕自身、初めての子育てでひたすら手探りの状況……。結局、Google先生にいろいろ聞いてみるしかなかったのです。
それが今では、朝のお見送りの時に、保育士さんに気軽に聞けるようになりました。月に1回は健康診断もあり、小児科の先生に成長具合や健康状態を確認してもらえるのも安心感につながっています。
夫婦のコミュニケーションの増加
二人っきりの子育て中は、「どうしたら良いと思う?」→「分からないけど○○してみよう」と、なんとも一方通行な会話になっていました(お互いに手探りで、あまり余裕が無かった、とも言えます)。
保育園に行くことで、「今日はこんなことが有ったよ」「ちょっと△△について明日聞いてみてくれない?」と、会話のネタが増えました。
上で書いたような「相談できる環境」があることで、僕たち夫婦も、より一層、子育てについてじっくり考えることができるようになったと感じます。
妻の心にゆとりができた
息子を保育園に預けるようになり職場に復帰した妻は、仕事に家事に育児にと、明らかに忙しくなったはずなのに、なんというか「機嫌がよくなりました」。
本人に話を聞いてみると、「大変だけど充実している」とのこと。家で一人で子育てをしているときは、「元気に育ってくれているか」「まだハイハイしないけど大丈夫か」など、常に心の何処かに悩みというか不安があったようです。
職場に復帰することで新たに相談する場所が増えた妻は、周囲の諸先輩方から「そのうちできるようになるから大丈夫!」と太鼓判をおしてもらうことで、だいぶ気持ちが楽になったといいます。
夫の立場としては、「仕事の時は仕事、子育ての時は子育て」と気分転換でできるようなったことで、いっそう息子を甘やかす心のゆとりができたのではないか、と感じています。
まとめ:夫婦で信じることのできる「結論」を!
そもそも「保育園に入れるかどうか」や「その保育園が合うかどうか」など、いざやってみないと分からないことばかりです。「保育園に入れた場合」と「入れなかった場合」を明確に比較することができない以上、それぞれの家庭環境や交友関係、経済状況の中で、夫婦で悩むしかないんです。
ただ、少なくとも我が家において、ほんの数ヶ月保育園に通わせることでどんどん成長する息子を見ると、「保育園も一つの社会」なのだと強く感じます。
重要なのは、「うちはお金が無いから共働きするしか無い」といった状況的な理由だけで結論を出すのではなく、パパ・ママがちゃんと自分の意見を伝え合い、どんな子育てをしたいのか二人で決めること。だって、子育ては夫婦でするものですから。
この記事が、同じような悩みをもつパパ・ママのためになることを願って。
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。